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岡山の99歳看板俳優を追ったドキュメンタリー映画製作へ クラウドファンディング開始

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 岡山を拠点に、老いや認知症をテーマに活動する劇団OiBokkeShi(オイボッケシ)の看板俳優、岡田忠雄さん(99)を追ったドキュメンタリー映画を製作するプロジェクトが立ち上がり、製作費などを募るクラウドファンディングが始まりました。

 「おかじい」の愛称で親しまれる岡田忠雄さんが本格的に演劇を始めたのは88歳のとき。きっかけは、同い年の妻の認知症介護でした。日記に「殺してやろうか」と書くほど妻の理不尽な言動に苦しんでいた岡田さんを救ったのが、俳優で介護福祉士の菅原直樹さんが伝えた「ぼけを受け入れる演技」でした。

 岡田さんは、菅原さんが立ち上げた劇団での活動を通じていつしか舞台が生きがいに。妻が亡くなり、自身も脳梗塞で倒れ、高齢者住宅に入るなど老いが深まる中、2025年6月には岡山芸術創造劇場ハレノワで行われた公演「恋はみずいろ」で2年ぶりに舞台に立ち、7月5日と6日には福岡県久留米市の久留米シティプラザでの公演にも出演予定です。

 今回のプロジェクトは、岡田さんの介護や、菅原さんとの演劇活動などの約10年に及ぶ取材映像をドキュメンタリー映画にし、「銀幕のスターになる」という岡田さんの夢をかなえようというものです。

 岡田さんが100歳になる2026年の公開を目指し、製作費や配給宣伝費にあてるためのクラウドファンディングが4日、始まりました。
 All or Nothing(オール・オア・ナッシング)方式で、目標金額の300万円に達しなかった場合、映画製作は行いません。

 クラウドファンディングはモーションギャラリーのサイトで9月1日までの60日間行われます。

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