2025年は終戦から80年です。岡山市の中高生が被爆者の体験談を朗読するなどして平和の大切さを語り継ぎました。
岡山市の山陽学園中学校の生徒が朗読したのは、1歳の頃広島県で被爆し岡山県原爆被爆者会会長を務める廣信靖之さんの被爆体験です。
(中学生[朗読])
「後に母から聞いた話では、母と部屋の中で遊んでいて被爆したとのことでした」
(岡山県原爆被爆者会/廣信靖之 会長)
「残された時間は限られています。近い将来、被爆者ゼロの時が来ます」
26日、おかやまコープが平和の大切さを考えてもらおうと開いた会で発表したものです。
そのほか、山陽学園の中高生は被爆体験を描いた紙芝居も行い、訪れた約200人が耳を傾けました。
(訪れた人は―)
「若い世代の子たちも平和の大切さについていろいろ活動しているのを知って、親世代の私たちも語り継ぐことを頑張っていきたいと思った」
またこの会では、2024年に日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞授賞式に出席した林田光弘さんも講演を行い、世界で平和を訴えるにあたっては原爆投下についてさまざまな捉え方があると知っておくことが大切だと語りました。
(林田光弘さん)
「戦争っていうのはお互いに相手を勝つために殺すということをやる。認知が違うという状況になってしまうということを理解することがすごく大事」