高松空襲から7月4日で80年が経ちます。高松市では戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えようと展示会が開かれています。
1945年7月4日の未明、アメリカ軍の空襲で高松市中心部の約8割が焼け1359人が亡くなりました。
高松市平和記念館には高松空襲の様子がわかる写真や絵などが30点展示されています。
空襲を経験した人が描いた絵画は、当時の状況をわかりやすく伝えるために手記から抜粋したセリフも添えられています。
(絵画 秋山すみ子さんの作品)
「防空壕は蒸し焼きになるぞ。はよ出てこい!」
空から焼夷弾が落とされた時の様子を描いた作品です。避難場所であるはずの防空壕からも逃げろという声があり、当時、安全な場所が1カ所もなかったことが分かります。
他にも、自分の家が燃える様子を眺める少女や空襲の翌日、自分の家が焼失したのを目の当たりにする人の姿が描かれていました。
また、復興していく市街の変化をおさめた写真も展示しています。
(高松市平和記念館/中條輝宗さん)
「よい戦争は一切ない。それを感じてもらうのと(復興を)頑張った市民の様子も伝わればと」
高松空襲展は高松市平和記念館で7月7日まで開かれます。