息子などになりすまして岡山市の高齢者から現金をだまし取ったとして、住居不定・無職の男(41)が11日、詐欺の疑いで逮捕されました。
岡山県警によりますと、男は氏名不詳の共犯者とともに、岡山市の女性(82)から息子などになりすまして現金をだまし取ろうと計画。共犯者が10月13日から17日までの間に複数回にわたって電話をかけ、女性に「息子さんが2000万円の税金を納めておらず、このままだと逮捕されてしまう」「税務署にお金を渡せば逮捕はなんとかなる」などと嘘を言いました。
そして17日、税務署の職員になりすました男が女性の家を訪れ、現金150万円をだまし取った疑いが持たれています。
女性は被害にあった後、本物の息子からの電話で詐欺と気付き、親族が警察に通報しました。
警察は周辺の防犯カメラなどの捜査を行い、兵庫県尼崎市で男を発見し、逮捕しました。
男は「指示役の指示に従って女性から手渡しで現金を受け取ったことに間違いない。詐欺かもしれないと思ったが確証はなかった」と容疑を一部否認しています。
警察は、匿名・流動型犯罪グループいわゆる「トクリュウ」の犯行だとみて捜査を進めています。