香川県の2024年度のいじめ認知件数が過去最多を更新しました。最近のいじめの傾向や大人がどう対応すべきかを専門家に聞きました。
香川県教育委員会は10月、2024年度のいじめの認知件数を発表しました。
香川県の小中高校など285校を対象にした調査によると、2024年度は5103件と、前の年度より442件増え、4年連続で過去最多を更新しました。
高松市のへいわこどもクリニックで子どもの心のケアを担当する医師は、「SNS上のいじめ」の増加を問題視しています。
(へいわこどもクリニック/中田耕次 所長)
「閉鎖空間の中で感情のやり取りをするというのがある気がします」
中田所長はSNS上でのいじめ増加の要因は、SNSの利用が広まったことだけではないとします。
(へいわこどもクリニック/中田耕次 所長)
「コロナが流行ってから数年経ちますけど、その影響があるかもわかりませんね。横の関係を上手に作っていくという会話力とかそういうのが弱い気がします」
SNSでのいじめは外からは見えにくく、大人などが見つけるのも難しいのが現状です。中田所長は普段から親子間の日常会話を頻繁にすることが早期発見につながるとしています。
一方で、実際に子どもがいじめに悩んでいると気づいたらどうすればいいのでしょうか。
(へいわこどもクリニック/中田耕次 所長)
「頑張れとか気にするなということを言うと、2度と相談したくなくなるからね。いじめられる側には全く落ち度がないんだというのと、いつでも味方になると、どんな時でも最後まで味方になるということをしっかり伝える事が大事」