岡山市出身の音楽家・薮井佑介さんは「最先端電子楽器」の奏者であり、作曲家です。
(最先端電子楽器奏者・作曲家/薮井佑介さん)
「『1人オーケストラ』ということで、全身で10台以上の最先端電子楽器を演奏している」
薮井さんは手、足、膝、指など全身で電子楽器やガジェットなどを操り、演奏や作曲を行っています。中でもメインになっているのが……
(薮井佑介さん)
「5次元キーボードです」
イギリスのメーカーが開発した「5次元キーボード」。何が「5次元」かというと……
(薮井佑介さん)
「5次元タッチを使って演奏します。1つ目は『押す』。2つ目は『押し込む』。そして3つ目は『揺らす』。4つ目は『滑らす』。これは上下斜め、どこへでも滑らすことができます。そして5つ目は『離す』。離す時にもこのように強さと速さを感知して音を奏でることができます」
薮井さんはこれらの5つのタッチを自在に使い分け、指先の感覚で直感的に音楽を表現しています。
さらに……
「AR(拡張現実)」を使って空中を「プログラミング」していて、楽器に直接触れて出す音だけでなく、空中での手の動きと連動させた、さまざまな音まで音楽に取り入れています。
全身をくまなく使い、盛りだくさんの音を操る薮井さんが音楽を始めたのは4歳のころ。エレクトーンを習い始めたのが第一歩でした。
(薮井佑介さん)
「エレクトーンの上位機種のものにも鍵盤を揺らすと、音を揺らすことができるという機能が実は付いていたんですね。なので、僕は小学生・中学生の頃に夢中になって、鍵盤を揺らして演奏してたんですね」
高校生の時にはエレクトーンのジュニア全国大会で優勝するなど音楽を続ける中……
(薮井佑介さん)
「5次元キーボードの登場が僕の人生を変えた」。
人の直感的な感覚と最先端技術を融合させた音楽を生み出し続けています。
ちなみに、これだけ多くの楽器に取り囲まれる薮井さん。気になるのは……
(薮井佑介さん)
「(Q.こんがらがったりとかって…?)します。僕の周りにも楽器がどんどん増えてきて、頭はこんがらがってはいきますが、音楽表現としての可能性がどんどん広がっている」
薮井さんはいま、作曲活動で歴史上の人物や出来事を音楽で表現することに取り組んでいます。
岡山城を築いた戦国武将「宇喜多秀家」の数奇な人生をイメージして作った曲も――。
(薮井佑介さん)
「日本、岡山の歴史文化を音楽で皆さんに感じていただけるような活動はぜひ続けていきたい」
(薮井佑介さん)
「楽器に関しては本当に毎年毎年、自分の想像を1歩も2歩も超えたものが登場し続けている。機械やAIだったりとかと、自分の身体の感覚とがどんどん1つになって、混ざっていっているという感覚がある。それを自分なりの表現で音楽表現に取り込んでいけたらなと思いますね」
薮井さんは4月25日、岡山市の吉備津神社で開かれるイベントでオープニングコンサートなどを行います。圧巻の演奏をぜひ聴きに行ってはいかがでしょうか。
(2026年4月23日放送「News Park KSB」より)