岡山県倉敷市に約3カ月間滞在して制作した日本画家の作品が、15日から大原美術館で展示されています。
縦約2m、横幅約5mの大きな画面に描かれた非現実的な空間。鎖やネットなど身近なモチーフも描き込まれています。
(日本画家/小瀬真由子さん)
「野生動物、人を襲うような獣と人間との違いや境界はどこにあるんだろうというのを最初のモチーフにしました」
描いたのは神奈川県出身の日本画家・小瀬真由子さん(30)。多摩美術大学で日本画を学び、東京を拠点に活動しています。
大原芸術財団の芸術家との交流プログラムの公募で選ばれた小瀬さん。(プログラムは2005年に始まり、小瀬さんで19人目)
明治から昭和初期に活躍した洋画家・児島虎次郎が使ったアトリエで2026年4月から制作に取り組みました。
アトリエには電気が通っておらず、日中の明るい時間だけ使って描いたそうです。
(日本画家/小瀬真由子さん)
「ここで児島虎次郎が過ごして、絵を描いた空間で同じように絵を描くというところで、この時間を大事にしようという気持ちがあった」
作品には,
岡山の各地で着想を得たものも取り入れられています。
(日本画家/小瀬真由子さん)
「サメのモチーフが、笠岡市の津雲貝塚から出土した縄文時代の人骨が、世界で最古のサメの犠牲者の人骨だったことが最近分かったということで制作した。人間の愛憎みたいなものも表現できたらなと思って」
小瀬さんの作品は、2026年9月27日まで大原美術館で見ることができます。