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【特集】関係人口創出へ 県外の若者がさぬき市でリアルな暮らしを体験 香川

 地域と継続的で多様なかかわりを持つ人のことをさす「関係人口」。この関係人口を増やそうと「地域のリアルな暮らし」を体験できるプログラムが香川県さぬき市で行われています。

 さぬき市にある1軒のシェアハウス。8月30日、この場所にやってきたのは「ふるさとワーキングホリデー」の参加者たちです。

 「ふるさとワーキングホリデー」とは、2017年に国が始めた制度です。

 都市部の若者が抱く地域貢献や移住への想いと地域の人々の「にぎわいをつくりたい」という想いを結ぶものです。

 参加者は一定期間、地域に滞在し地元の企業で働いたり地元の人たちと交流したりして「地域での暮らし」を体験します。

 さぬき市では人口減少が進んでいて、2026年7月末時点でピーク時と比べて1万5000人ほど少ない約4万3000人となっています。

 加えて2025年の春、キャンパスがあった徳島文理大学がJR高松駅前に移転したことによって町にいる若者が減りました。

 そうした中、市の関係人口を増やそうと、さぬき市は2025年、香川県で初めてこの取り組みを始めました。

(プログラムを運営する/黒川慎一朗 代表)
「定住でもなく観光でもないその間くらいの中長期滞在で『地域のファン』をつくっていこうということを目的に。何度も訪れていただく、そういう関係性になることを目指して取り組みをさせていただいてます」

 今回の参加者は県外の大学生7人。参加者は約2週間さぬき市のシェアハウスで一緒に生活します。

 参加者のひとり、群馬県からやってきた橋本賢さん。大学では地域政策について学んでいます。

(群馬県から参加/橋本賢さん)
「仕事が100%じゃなくて地域の活動とかそういうのがあった方がいいなと思って、ここを見つけて応募しました」

 就労体験の初日。橋本さんはさぬき市の桃農家、飯田農園の作業場を訪れました。この作業場では、農園で収穫した桃やすももを使ってお菓子などの加工品を作っています。

 この日の橋本さんの仕事は、すももを使った洋菓子作り。ゼリーの切り分けや砂糖をまぶす作業を担当しました。

(群馬県から参加/橋本賢さん)
「(Q.お菓子の作業は?)初めてですね。思った以上に繊細で気が抜けない、丁寧に扱わなきゃいけないなって気がしますね」

 慣れない作業でしたが、教わるうちにだんだんと上達。手際よく洋菓子を完成させていきました。

 そんな橋本さんを見守っていた飯田農園の飯田将博さん。2025年の初めての「ふるさとワーキングホリデー」でも参加者を受け入れました。

(飯田農園/飯田将博さん)
「(去年の受け入れの後に)津田の冬場にライトアップのイベントをしたときに帰ってきてくれた人が何人もいて、そういうふうにまたこの地域を楽しみにして来てくれるのが現実に去年あったので。新しいネットワークとか交流がどういうふうに発展していくのか期待感がありますし楽しみにしてます」

 作業場での仕事を終え、橋本さんと飯田さんがやってきたのは大串半島にあるカフェ「時の納屋」。飯田さんがさぬき市の観光スポットを紹介するため連れてきました。

(飯田農園/飯田将博さん)
「さっきのお菓子になる前のピューレを作って納めてて、それをドリンクにしてくれてる」

 飯田農園のすももドリンクと一緒にランチタイムです。

(群馬県から参加/橋本賢さん)
「ほんのり甘い感じでいいですね。冬の朝とか飲みたいかも」

 橋本さんは飯田農園の普段の仕事を味わって体験しました。

(群馬県から参加/橋本賢さん)
「普通の生活では経験することのない初めての経験で、僕たちが食べてるお菓子の裏にはこういうことやってるんだって考えつつ、地域のことを知れたりとか個人的な趣味だったりとかそういう話を気軽にできてすごく楽しかったですね」

 「さぬき市のファン」を増やそうと始まったこの取り組み。2年目に入り確かな手ごたえを感じているといいます。

(プログラムを運営する/黒川慎一朗 代表)
「昨年の参加者で香川県の企業ですでに内定が(出た人もいる)。関係人口からさらに踏み込んで移住・定住につながるような兆しも見えてきてますので、多様な地域との関わり方の形を作っていけるようなプラグラムになれば良いなと思っています」

(2026年9月8日放送「News Park KSB」より)

KSB 報道
執筆:KSB報道
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