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依然救助のメド立たず「完全復旧には2~3年」との見方も 道路陥没事故

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発生から2度目の週末を迎えた、大規模陥没事故。トラックの運転席とみられるものは見つかったものの、男性運転手の救助のメドは立っていません。さらに、復旧に関して気になる見通しも。(2月8日OA「サタデーステーション」)

■救助活動を阻む最大の敵は“水と硫化水素”

報告・鈴木闘匠ディレクター(埼玉・八潮市 8日) 「きのうの夕方まであったボックスカルバートが一晩経ってなくなっています」

八潮市の道路陥没事故から8日で12日目。救助活動を阻んでいた「ボックスカルバート(農業用水路)」の撤去作業が8日午前、完了しました。しかし、専門家は、救助のためにはまだ2つの問題が残されているといいます。

元東京消防庁レスキュー隊 田中章さん 「1つは下水道管に流れている大量の水。そして、もう1つは下水道管の中にある硫化水素。この辺を解決しないと消防の(活動の)限界を超えている」

一方、救助が終わった後の復旧作業について、復旧工法検討委員会の森田委員長は…

復旧工法検討委員会 森田弘昭委員長 「復旧までには早くても2~3年はかかります』

■なぜ復旧作業長期化?

救助が終わった後、復旧作業は、どのように進めていくのでしょうか?

復旧工法検討委員会 森田弘昭委員長 「損傷個所の状況を最初に確認することが大事です。その状況によって復旧方法が変わっていきます」

陥没現場のすぐ上流に1.5mほどのこう配があり、硫化水素が溜まりやすいといいます。 

復旧工法検討委員会 森田弘昭委員長 「硫化水素は下流のほうに流れていくと思います。一番近い所で穴が開いて、また後半の方も硫化水素で腐食している可能性があります」

森田委員長が提唱するのが、陥没箇所をう回して上流と下流のマンホールをつなぐ『バイパス工法』といわれるものです。

復旧工法検討委員会 森田弘昭委員長 「最短ルートの下にはたくさんの住宅がありますので現実的ではありません」

また現在の下水道管に沿う形で新たに造る方法も考えられますが、スペースの問題やガス管などとの接触の可能性もあり難しいといいます。

復旧工法検討委員会 森田弘昭委員長 「基本的には道路の中に入れないといけないので、少し太そうな道路を調べていって、良かったら設計して建設をする。実際に工事に入れたとしても期間としては3年以上はかかる。その期間については、今の壊れた管を使うことができるので、日常生活に影響はないかと思います」

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