東京・府中市の信用金庫で当時39歳の男性職員が殺害された事件からまもなく20年となるのを受けて、遺族らが事件現場の前で情報提供を呼び掛けました。
2005年2月14日の多摩信用金庫府中支店で、帰宅しようとした後藤博樹さんが刃物を持った男に腹や顔などを刺されて死亡しました。
事件からまもなく20年が経ちますが、今も解決していません。
警視庁と遺族ら70人は今月9日、犯人の特徴が書かれたポケットティッシュを配布するなど、情報提供を呼び掛けました。
博樹さんの母親のリウさん(81)は毎年2月になると事件現場の前に立ち、目撃情報などを探し続けています。
後藤さんの母親 リウさん 「『お母さん、無理しないで』と息子は言っているような気もしますし、もうちょっとお母さん頑張るから」
去年1年間で、この事件について5件の情報提供があったということで、警視庁府中署は「絶対に犯人を検挙するために、どんなささいな情報でも構わない」としています。