ホンダと日産の経営統合を巡り、両社は13日午後に、協議の打ち切りを発表する見通しです。
（経済部・北村莉子記者報告） 自動車業界の大型統合は、わずか1カ月半で破談という結末を迎えます。日産の再建策などを巡り、両社の溝は埋まりませんでした。
ホンダと日産は共同で持ち株会社を設立し、両社が傘下に入る対等な形での経営統合に向けた協議を進めてきました。
両社の間に決定的な亀裂が入ったのは、先月中旬、ホンダが日産に対して突然、子会社化を打診したことです。
人員削減など日産の再建策がなかなか具体化しなかったためとみられますが、日産側からは「子会社化はない」「人員削減という大事なことを1カ月で決められるわけがない」とホンダの提案や姿勢に不満の声も上がっていました。
両社のトップ会談でも流れは変わらず、13日に取締役会で正式に破談を決める見込みです。
その後、それぞれが経緯などを会見で説明するとみられますが、ソフトウェア開発などでの協業は続ける見通しです。
日産の自立再建が難しい状況は変わらず、今後は他社からの支援も含めて、新たな経営立て直し策を迫られることになりそうです。
