アメリカのトランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムに25%の関税を課す決定について、ブラジルのルラ大統領はWTO(世界貿易機関)への提訴や報復関税の実施を示唆しました。
ルラ大統領 「アメリカがブラジル製の鉄鋼に関税をかけた場合、我々は通商的に対処する。つまり、WTOに報告するか、もしくはアメリカから輸入するものに課税を行う」
ルラ大統領は14日、地元ラジオ局のインタビューでこのように述べ、アメリカ製品に対して相互主義に基づき課税する可能性を示唆しました。
そのうえで、ブラジルとアメリカが「非常に平等な貿易関係である」と強調し、「トランプ大統領は言いたいことを言えるが、何でもできるわけではない。他国に影響を与えるようなことをすれば、必ず反撃を受けることになる」と警鐘を鳴らしました。