ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

ミャンマー“犯罪拠点”今も日本人20人以上“監禁”か

国際

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 ミャンマーの巨大な犯罪拠点に今も20人以上の日本人が残されている可能性があることが分かりました。解放された人の証言から“監禁の状況”も見えてきました。

■今も日本人20人以上“監禁”か

 黄色いベストを着けた人たちが続々とタラップを降りてきます。ミャンマーからタイを経て強制送還されてきた中国人50人です。

 両脇を固めるのは警察官。1人につき、2人の警察官を配置する厳重体制です。

 この50人はミャンマーの国境地帯で特殊詐欺に関わっていたとされる50人です。

 一方、今月6日には日本人4人がタイ当局に拘束されています。

 タイ当局は4人がミャンマーに不法入国し、特殊詐欺に関わっていたとみているのです。

 さらに13日には別の日本人1人も拘束しています。藤沼登夢容疑者(29)です。

 宮城県の17歳の高校生をオンラインゲームを通じてタイへと誘い出し、ミャンマーへと連れ去った疑いが持たれています。

 ミャンマーの国境地帯には中国マフィアの犯罪拠点が点在し、各国からだまして連れ去った外国人を監禁。特殊詐欺への加担を強要していたとみられます。

 その後、保護された宮城県の高校生は…。

保護された宮城県の高校生 「高齢者が多い2つの(都道府)県を標的にして警察官を装って電話をしていた」

 タイ当局などへの取材では、犯罪拠点には他にも複数の日本人が監禁されていて、藤沼容疑者はその管理役だったとみられています。

監禁されていたバングラデシュ人(21) 「着いた時に違う場所に連れていかれたと分かりました。あまりにも武装した人たちが多かったからです」

 こう話すのは監禁されていた男性。拠点内では度々、暴行を加えられたといいます。

監禁されていたエチオピア人(19) 「毎日、電気ショックを受けました。毎日、殴られてもいました。毎日18時間働かされ、家族と連絡することも許されませんでした」

 暴行は特殊詐欺への加担を強要するためです。

監禁されていたバングラデシュ人(21) 「『ミャンマーには最大の臓器売買市場がある。やらないなら、お前の臓器を売る』と言われました」

 救出活動は進められていますが、タイの市民団体はいまだ20人以上の日本人が解放されずにいる可能性があるとみています。

関連ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース