天皇陛下は23日に65歳の誕生日を迎えられました。戦後80年の今年、天皇陛下は記者会見で「平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になれば」と述べられました。
天皇陛下は会見で、「戦後80年という節目を迎え、各地で亡くなられた方々や、苦難の道を歩まれた方々に、改めて心を寄せていきたい」としたうえで、次のように述べられました。
天皇陛下 「若い人たちが戦争を知ろうとし、次の世代の語り部として育ち、戦中・戦後の苦労を語り継ぐ活動が進められていることは、戦後80年を迎える今日、一層意義深いものとなっていると思います」
天皇陛下はまた、長女の愛子さまへの質問でも「戦後80年」について触れ、「愛子にも、戦争によって亡くなられた方々や、苦難の道を歩まれた方々に心を寄せていってもらいたい」と話されました。
天皇陛下の65歳の誕生日に際して、宮内庁は天皇皇后両陛下が白梅の盆栽などを鑑賞される映像を公開しました。
天皇陛下は会見で、愛子さまが日本赤十字社で働き始めたことに関連し「私自身、社会人として仕事をしたことがなく、愛子の話の一つひとつに新鮮さを感じる」と述べられました。
側近には、それを「未知の旅のように感じる」と話されたということです。
天皇陛下は誕生日の一般参賀に、23日午前に3回、皇后さま、愛子さまのほか、秋篠宮ご夫妻と、ご夫妻の次女・佳子さまと一緒に臨まれます。
昼すぎには5年ぶりに「宴会の儀」が行われ、石破総理や衆参両院の議長、閣僚ら合わせておよそ120人を皇居の宮殿に招き、昼食をともにされます。
その後、両陛下は上皇ご夫妻を訪ねて誕生日の報告をするほか、夕方には皇居の御所で秋篠宮ご夫妻の長男・悠仁さまからお祝いのあいさつを受けられる予定です。