ロシア軍は、直径1.4メートルの天然ガス・パイプラインの中を通って、ウクライナ軍が占拠する西部クルスク州の奪還を図っていると報じられました。
ウクライナ・プラウダは8日、100人ほどのロシア軍兵士が停止中の天然ガスパイプラインの中を通って、ウクライナ軍が占領するクルスク州の要衝、スジャ近くに進軍したと報じました。
パイプラインは、直径1.4メートルほどで、ロシア軍は数日かけて周囲を空爆し、この作戦を準備していたと伝えています。
ウクライナ軍関係者は、察知していたものの兵たんの能力が限られていて、パイプラインを爆破できなかったと話しているということです。
パイプラインは、ロシアからヨーロッパに向けて天然ガスを送るのに使われていましたが、今年1月1日で契約が切れ、使用が停止されていました。
ロシア領のクルスクを占領していることはウクライナにとって停戦交渉の大きな切り札ですが、欧米の複数のメディアがウクライナが近くクルスクからの撤退を余儀なくされる可能性があると指摘しています。
画像:ウクライナ・プラウダ電子版