農林水産省は製粉会社などに売り渡す輸入小麦の価格を4月から3000円余り引き下げると発表しました。
日本は小麦の需要量の8割以上をアメリカやカナダなど海外から輸入していて、安定供給のために政府が一括で購入して製粉会社などに売り渡しています。
農水省によりますと、4月から9月分は前の半年間に比べて4.6%安い、1トンあたり6万3570円で販売します。
主産地が天候に恵まれて小麦の国際価格が落ち着いていることや海上の輸送費が下がってきていることなどが影響したということです。
ただ、小売り価格に占める小麦代金の割合は家庭用薄力粉で約21%、食パンで約8%とされていて、小売り価格への反映は限定的とみられます。