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妻は“雇い止め”…夫は“降格” 職場結婚したら夫婦“処分” 勤務先で何が?

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 教授と助教が職場結婚したら妻は雇い止め、夫は降格処分。勤務先の大学で何があったのか、女性が会見で明かしました。

■職場結婚したら夫婦“処分”

 職場結婚を理由に妻が雇い止めを通告されるなど不当な処分を受けたとして、大学の教職員2人が学長を訴えました。

 宮崎県内で唯一、法学部がある「宮崎産業経営大学」です。

 訴えた2人はともに法学部に所属し、女性(30代)は助教を、男性(40代)は教授を務めていました。ところが、去年7月に結婚を報告したところ、学長は祝福するどころか…。

原告側弁護人 「非常に不快感を示して、夫婦共稼ぎはご遠慮いただくという不文律が産経大にはあると…」

 今年度末で女性を雇い止めにすると通告されたというのです。

職場結婚で雇い止め通告された大学職員(30代) 「まさか結婚しただけで雇い止めなのかと…大変、衝撃を受けました。結婚かキャリアかどちらかを選べと言われているんだなと感じた」

 2人は離婚届を提出し、事実婚状態に。学校側に雇い止めの撤回を求めると、今度は…。

原告側弁護人 「ペーパー離婚したのに雇い止めは撤回されないし、ペーパー離婚したことを理由に戸籍制度をもてあそんでいると…」

 規律違反を理由に2人とも戒告の懲戒処分を受け、さらに女性は助教から事務職員に配置転換。男性は給与の大幅な減額を伴う、教授から准教授への降格処分を受けたといいます。

職場結婚で雇い止め通告された大学職員 「私は職場結婚しただけ。なぜ、この結婚が間違っていると非難されなければならないのか。なぜ結婚によって自分のやりたい好きな研究や教育の仕事を奪われ、排除されなければならないのか。職場結婚したからどのような支障があったり不利益があるのかという説明が具体的には何もなく、とても理不尽だと思っている。とても心身へのダメージが強く、日々、心が折れそうになっている。私自身は普通に働き続けたいだけ」

 2人は大学と学長を相手取り、宮崎地裁に地位の確認などを求める訴訟を起こしました。

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