トランプ大統領がこれまで否定的な考えを示してきた日本製鉄によるUSスチールの買収提案を巡り、新たな審査を行うよう当局に対して指示しました。
トランプ大統領は「さらなる措置が適切かどうか判断する」ため、USスチールの買収提案を改めて審査するようCFIUS(対米外国投資委員会)に指示しました。
CFIUSは再審査し、45日以内に報告書を提出します。
USスチールを巡っては、バイデン前大統領が買収阻止を決め、トランプ大統領も否定的な考えを示してきましたが、今回の指示で買収阻止の決定が覆る可能性が出てきました。
この動きにUSスチールは「アメリカ鉄鋼業への歴史的投資を実現するうえで極めて重要だ」と歓迎しています。
日本製鉄も再審査の指示に感謝するとしたうえで、「すでに計画している投資に着手できるよう、早期の審査完了を期待する」としています。