政府が公表した推計で日本人の人口が前の年より89万8000人減り過去最大の落ち込みになったことについて、林官房長官は「少子化に歯止めがかかっていない」と危機感を示しました。
林官房長官 「多くの方々の子どもを産み育てたいという希望が実現をしておらず、少子化に歯止めがかかっていないものと考えております」
林長官はそのうえで、子育て環境の整備や経済的な支援など、「長年、指摘されながら実現できなかった政策を着実に実施している」と説明しました。
また地方での人口減少が顕著だとの指摘に対し、「東京圏への一極集中の流れを変えるまでに至っていない」と述べ、若者や女性に選ばれる地方を作っていくと強調しました。
総務省の推計によりますと、去年10月時点での日本人の人口は1億2029万6000人で前の年よりも89万8000人減って、比較可能な1950年以降で最大の落ち込みでした。
外国人も含めた総人口も14年連続で減少しました。
都道府県別で人口が増えたのは東京都と埼玉県だけでした。