4月13日に開幕した大阪・関西万博で高松市在住の世界的芸術家、濱野年宏さん(87)の展覧会が開かれています。
迎賓館近くにあるギャラリーEASTで28日に始まった「濱野年宏 三大傑作展」です。
新作の「十二神将屏風」は今回初めて公開されました。
奈良県の興福寺にある12体の仏像をモチーフに、それぞれの守護神を意味をする古代インドの「梵字」を融合させた作品です。
(記者リポート)
「仏像の顔は写実的に描く一方、カラダはシンプルな梵字でそれぞれのポーズを表現しています。具象と抽象を組み合わせた濱野さんならではの作品です」
このほか、聖徳太子の生涯の70あまりの出来事を四季折々の風景とともに描いた屏風や、ユネスコ世界芸術作品遺産に認定された「茶室・桂離宮」シリーズも展示。
日本の伝統的な文化や美意識を国内外から訪れた人たちに発信しています。
濱野さんの作品が万博に展示されるのは、1992年のセビリア、2005年の愛知に続いて3回目です。
(万博で展覧会開催/濱野年宏さん)
「日本の国の人だけ見てると偏ってしまいますね。ですから広い範囲で、広い地球の中から見てもらうということは、自分の芸術を達成してくのに、非常にいいエネルギーをもらえる」
濱野年宏三大傑作展は、5月2日まで開かれています。