埼玉県八潮市の道路陥没事故で、下水道管の中に取り残されていたトラック運転手が救出されましたが、死亡が確認されました。
(社会部・阿部佳南記者報告) 事故から3カ月以上が経ち、後ろで今も行われている工事の範囲は当初の穴の数十倍の大きさにまでなりました。
県はもともと今月中旬の救出活動再開を予定していましたが、準備が早まり、数日前倒しして行われました。
明け方から始まった活動は警察や消防50人以上が動員され、1日まで運転席部分に姿があった運転手の男性は運び出されましたが、その場で死亡が確認されました。
そして、男性の遺体は車に乗せられ3カ月ぶりに現場を離れました。
遺族はコメントを発表して「想像すらしていない出来事でした。恐怖や苦痛と戦って力尽きるまで生きて帰りたいと思っていたはずです。それを想うと胸が締め付けられる想いです」とつづりました。
警察は司法解剖で死因を調べ、その後、男性の遺体は家族の元へ戻る見通しです。
運転席部分は今も下水道管の中に残っていて、引き上げる準備が進められています。