石破総理大臣は、今年の夏から総理官邸や省庁で福島第一原発事故の除染作業で発生した「除染土」の再生利用を始めると明らかにしました。
石破総理大臣 「この夏からこの永田町、官邸でもそうですし、諸官庁において我々がちゃんと使えますよということをお示ししないと日本国中にご理解いただくことになりませんので」
石破総理は4日、総理官邸で福島県の大熊町や双葉町の町長らと面会し、復興に向けた支援の要望を受けました。
そのなかで、除染土の再生利用について「我々が、きちんと使えることを示さないといけない」と述べ、官邸や省庁の花壇などで使用する方針を説明しました。
面会後、大熊町の吉田町長は記者団に対し「一歩前進している」と評価するとともに「今後のさらなる一歩が大事だ」と述べ、安全性への理解が広がることに期待を示しました。
除染土は現在、福島県の中間貯蔵施設に保管されていますが、2045年3月までに県外で最終処分されることになっていて、再生利用は全国で初めてのケースとなります。