トランプ大統領はイランとイスラエルの軍事衝突に対応するため、G7サミットを途中で切り上げ、帰国の途に就きます。現地メディアセンターから報告です。
(梶川幸司記者報告) 中東での攻撃の応酬が激しさを増すなか、トランプ大統領は「できるだけ早く帰る必要がある」と強調しました。
アメリカ トランプ大統領 「(Q.なぜG7を離れてワシントンに向かうのか?)戻らなければならないとても重要なことがある。専用機で早く戻る必要があるんだ」
トランプ氏はSNSに、イランの首都テヘランから「すべての人が退避すべき」と投稿し、イスラエルによる大規模攻撃を示唆しました。
また、アメリカメディアはトランプ氏がNSC=国家安全保障会議のスタッフに対し、ホワイトハウスの「作戦指令室」で待機するよう命じたと一斉に伝えました。
トランプ氏はアメリカが戦闘に直接関与することには慎重な姿勢を崩しておらず、停戦を早く実現させるため、イランに核開発で譲歩するよう繰り返し求めています。
一方、イスラエルとイランに対して緊張の緩和を求めるG7としての共同声明に、トランプ氏は署名しない意向だと報じられました。
イスラエルに不利な内容になることを懸念しているとみられ、G7の結束が早くも試される事態となっています。