福岡県久留米市で建物が倒壊。通行人を含む4人が巻き込まれ、2人が意識不明の重体です。
■建物倒壊 2人意識不明
抜け落ちた屋根。建物は歩道にせり出すように崩れています。その中で作業をしている人の姿も確認できます。
近くで働く人 「午後1時半くらいだったが、すごい音がした。すぐ見たら倒壊している状況。信号待ちしていた男性が額から流血と左腕を骨折しているのか、(隣の)ファミレスに救急車か『連絡してくれ』といっていた。トラックが交通事故を起こしたような音だった」
解体工事中の建物が倒壊したのは久留米市の建物が立ち並ぶ地域でした。
15日午後1時半すぎ、「解体工事中の建物が崩壊した」と目撃した男性から110番通報がありました。
近くで働く人 「建物は昔、料亭というか飲食店の建物で15年から20年くらいは飲食店としては使われていない空き状態。2週間から3週間前から解体工事が始まっていた。きょうみたいな音は(これまで)なかった」
昔は飲食店を営んでいたという建物は鉄骨2階建てでした。それが15日、解体工事中に突然、崩れ落ちたのです。
近くで働く人 「解体業者だと思うが、名前を呼ばれていた。何回も呼ばれていた」
警察や消防によりますと、男性作業員3人が一時、取り残されました。いずれも救助されましたが、40代と20代の作業員2人の意識がないということです。
さらに、通行人の50代の男性も巻き込まれて負傷し、救急搬送されています。
近くで働く人 「すごく怖くて、気が気じゃなくて帰ってきた。『ガス漏れしているかもしれないので入らないで』って言われた、警察から」
一体なぜ、建物が倒壊したのでしょうか。
現場周辺では雷注意報が発表されていましたが、建物が倒壊した午後1時半ごろは突風を起こすような発達した雲は見られませんでした。
警察や消防が詳しいいきさつを調べています。