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処理施設火災でごみ収集停止…街中に山積み 専門家「リチウム電池原因の可能性」

社会

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 埼玉県戸田市のごみ処理施設で火災が発生し、施設が稼働できなくなっています。その影響でごみの収集がストップし、街中にごみが山積みとなっています。

■ごみ収集停止 街中に山積み

 路上に置かれたままのごみ。ごみ袋は破れ中身が散乱してしまっています。同じような光景は隣の蕨(わらび)市でも見られました。

 12日、戸田市のごみ処理施設で火災が発生。その影響で戸田市と蕨市の全域で、ごみの収集が停止される事態となっているのです。

30代 「ごみの山みたいになっていて、そこからハエがたかっているような状態」

40代 「きっちり(ごみ箱の)ふたが閉められているうちはいいですけど、開いちゃうとやばい。周りに悪臭は漂いますよね」

 蕨市の飲食店の店主は次のように話します。

飲食店女将 「普通だとね。こういう薄い袋に入れる。でも、今回は厚手の袋に入れて、においが出ないように。今アジがおいしいから、アジのおつくりとか作るじゃない。そういうのはもうやらない」

 警察によると、ごみ処理施設の地下1階にあるごみの粉砕室から出火。ほぼ1日がかりで消し止められましたが、出火の原因は分かっていません。

■火災「リチウム電池原因の可能性」

 東洋大学の山谷修作名誉教授は、このように話します。

「可能性が非常に高いのは、やはりリチウムイオン電池ではないか。(施設の復旧には)割と軽微な場合でも、2カ月ぐらいはみないといけない」

 今年1月には埼玉県川口市のごみ処理施設でも火災が発生。リチウムイオン電池から出火したとみられています。

 戸田市と蕨市のごみ収積所に貼られていた案内には、「7月14日から7月16日まで、すべての品目のごみ資源物の収集がお休みとなります」と書かれています。

 案内には、日本語以外に英語、中国語、韓国語などで注意喚起が行われていました。

 実は蕨市では近年、外国籍の住民が急増しています。人口密度は1平方キロメートルあたりおよそ1万4000人で、市長自ら国内で最も密度の高い町とうたっています。

 正しいリチウムイオン電池の処理方法を、他国籍の住民に周知していくためには、どうすればよいのでしょうか。

山谷名誉教授 「ごみに関心を持っていただけるような制度を作っていくということが、一番重要かと思います。一番基礎的な手法としまして、家庭ごみを有料化するということがある。ごみというのが、人ごとじゃなく自分ごとに変わってきますよ。これが一番のキーワードですね。ごみの『自分ごと化』」

(「グッド!モーニング」2025年7月16日放送分より)

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