今年上半期に都内で発生した特殊詐欺の被害額が150億円に上ったことが分かりました。上半期の被害額としては過去最多で、警察官をかたる詐欺が半数を占めています。
警視庁によりますと、今年上半期に都内で発生した特殊詐欺は2163件で、被害額は約150億7000万円に上りました。
去年の同じ時期と比べて被害額は3倍以上に増加していて、上半期としては過去最多となりました。
手口で最も多かったのが警察官をかたる詐欺で、約半数を占めています。
「あなたは事件の容疑者になっている」などと嘘を言い、逮捕されないためとして金を振り込ませる手口が増えていて、被害者の9割が60代以下だということです。
警視庁は「警察官がSNSやビデオ通話で連絡を取ることはありません」などと呼び掛けています。