日本時間の16日朝、アメリカのトランプ大統領(79)とロシアのプーチン大統領(72)の会談が行われました。ロシアとウクライナの停戦への道は開かれたのでしょうか。
ロシアによるウクライナ侵攻から3年半。停戦に向けて前進できるか注目された米ロ首脳会談。
レッドカーペットを並んで歩き、大統領専用車に一緒に乗る。そんな親密さをアピールする演出から始まりました。
会談冒頭に許された短いカメラ撮影ではメディアから質問が集中し、プーチン大統領がおどけたような表情を見せる場面も。
ウクライナ ゼレンスキー大統領(47) 「会談当日でさえ、ロシアは人を殺しています」
戦争の公正な終結を望んでいるゼレンスキー大統領は、アメリカの「強い立場」に期待を寄せました。
外相らを交え3対3で行われた会談はおよそ3時間で終了。これはロシア側が想定していた6時間の半分で、予定されていたワーキングランチなどは中止。
2人そろった会見は開かれたものの、質疑応答は認められませんでした。
ロシア プーチン大統領 「ウクライナの安全は確保されなければならない。もちろん、そのために協力する用意がある」
アメリカ トランプ大統領 「極めて生産的な会談で、多くの点で合意があった。合意していない点のいくつかは、それほど重要ではない」
平和の追求。期待された停戦に向けた具体的な言及はありませんでした。
「次回の首脳会談はモスクワで」。そうトランプ大統領に提案したプーチン大統領、ほどなく帰国しました。