ロシアによるウクライナ侵攻後、初めて対面での米ロ首脳会談が行われました。会談後には共同会見も開かれましたが、停戦に向けた具体的な進展は示されませんでした。
ロシアによる2022年のウクライナ侵攻後、初めて行われた対面での米ロ首脳会談は、およそ3時間行われました。
会談後にはトランプ大統領とプーチン大統領が共同会見を開き、プーチン氏は冒頭「建設的で有益な協議だった」としたうえで、次のように述べました。
ロシア プーチン大統領 「ウクライナとヨーロッパ各国が(今回の会談を)建設的に受け止め、いかなる障害もつくることなく挑発や陰謀によって台無しにしないことを望みます」
一方、トランプ氏は、具体的な成果には触れずにロシアとウクライナの停戦を念頭に次のように述べました。
アメリカ トランプ大統領 「極めて生産的な会談で多くの点で合意があった。まだ合意していないことのいくつかはそれほど重要ではない。ただ1つは最も重要なことだ。それでも合意できる可能性が高いだろう」
また、首脳会談の結果について、ウクライナのゼレンスキー大統領に連絡すると明らかにしました。
会見の最後、プーチン氏は次回の首脳会談をモスクワで開催することを提案し、トランプ大統領は「少し批判を受けるが、可能性はある」と応じました。
ウクライナのゼレンスキー大統領はまだ公式な反応を示していませんが、ウクライナメディアは「トランプ氏とプーチン氏は、戦争の終結に向けた取引に失敗した」などと報じています。