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お盆休み最終日は各地で暑さ対策 コミケ行列で水冷服&“夜の墓参り”や早朝の海水浴

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お盆休み最終日、東京・江戸川区にある證大寺で毎年8月17日に行われる「十七夜まつり」。約30個の白いランタン一つ一つに子どもたちがメッセージを書き込んでいきます。思いを乗せたランタンが、夏の夜に浮かべられます。子どもたちが込めた願いとは。

■お盆休み最終日 平和願うランタン

(広島で被爆した 小谷孝子さん(86))「8月6日は戦争中とは思えないくらい静かな朝でした。台所でお水を飲んでいた時に、ガラス窓がピカッと光ってドーン…ものすごい音で家が壊れて下敷きになりました。こわいよ!」 6歳の時、広島の自宅で被爆した小谷孝子さん。自身が体験した原爆の恐ろしさを腹話術で伝えます。そして、ランタンに綴られた、それぞれの想い…。 Q.なんて書いたの? 「サンキューって書いたの、バーバ」 夜空をただよう、やさしい明かり。

■関越道3台絡む事故

最大9連休となったお盆休みの最終日。駅のホームでは、別れを惜しむ人々の姿がありました。各地で帰国やUターンラッシュを迎える中、“つきもの”なのが… (草薙和輝アナウンサー)「時刻は午後3時、中央自動車道の上り、上野原インター付近です。この辺り渋滞が発生しています。3車線ある道路が埋まり、車がなかなか前へと進めません。」 中央道上りの小仏トンネル付近では、午後4時ごろ、17kmの渋滞になりました。 (草薙和輝アナウンサー)「こちら中央道の調布インターの近くなんですが、事故があったようですね。白い車が1台路肩に止まっています。」 事故も相次ぎました。関越自動車道では… (赤穂尭カメラマン)「こちらの車の前面のボンネットがへこんでしまっている状態です。」 午後2時前、関越道上り、高坂サービスエリア付近で、渋滞の最後尾に乗用車が突っ込み、さらにこの近くで、乗用車3台が絡む玉突き事故がありました。

一方、最後の休みを満喫しようとする人たちも… (草薙和輝アナウンサー)「東京ディズニーランドの入場ゲートです。開園直後ということで、一気に人が中へと入っていきます。家族連れの姿も多くみられます。」 「こちら東京サマーランドです。プールも賑わっています。結構びっしりと人がいますね。なんとも暑い中ですが皆さん気持ちよさそうで羨ましい。」 「こちらはコミケが行われる東京ビッグサイト。会場まであと1時間ほどなのですが、すでにこの人の多さ。この後の開場を待つご覧の人だかりです。そして日差しも強くなってきています。ほとんどの人が日傘を差し、座りながら、順番待ちをしているようです。」

■灼熱の大行列で“万全”暑さ対策

世界最大規模の同人誌即売会、通称「コミケ」。今年で50周年を迎える真夏の祭典です。開始を待ちわびる人々の中で、特に目立っていたのは… (山本将司ディレクター)「ファン付きのベストや、ネッククーラーなどを使用している人が多いですね」 (コミケ歴10年以上)「日差しがあるので帽子と、あとはファン付きベストの中に冷凍のペットボトル入れていて」 (コミケ歴10年以上)「これですか?日傘に括り付けるとちょうど顔のところに風が当たって、これで入場まで頑張れると思います」 きょう17日の東京都心の最高気温は34.8℃。参加者たちは、暑さ対策に工夫を凝らしていました。 (山本将司ディレクター)「午前10時半です。いまコミックマーケットが始まりました。ものすごい列です。」 来場者数は2日間で延べ25万人。 大阪からコスプレ目的で参加した、こちらの女性。 (大阪から参加 しおの めりさん)「やっぱり自然光とか光があった方が、目とかに光入って、肌もきれいに見えるので、コスプレに光は欠かせないです。」 日傘や扇風機で暑さ対策をしながら、太陽の下で最高の1枚を撮影しました。 静岡県から始発の新幹線で駆け付けたこちらの男性は… (静岡から参加)「この後ろに水が通っていて“水冷服”っていうやつで、氷と水が入っていて(体の周りを)流していく」 ベストの内側に水を循環させて体を冷やす“水冷服”。万全の状態でコミケを楽しむために準備したと言います。 (下里航平ディレクター)「地図を見ながら目当ての場所に向かっています」 こまめに水分を補給しながら3時間かけて、ブースを回ります。 (静岡から参加)「だいたい欲しいものは買えたので。5万円くらいはいっているかもしれない。とりあえず、倒れずに何とかいけました」

■“万全”暑さ対策 海水浴は朝9時まで

長引く暑さは、海水浴客の行動にも影響を与えていました。 (海水浴客)「もう帰ります」 Q.けっこう早めに? 「はい」 子どもと2人できたという、こちらの家族。朝の8時に来て、10時には帰路につきました。こちらの家族も… (海水浴客)「今年すごい暑いので朝に来ることが多いですね」 Q.何時くらいまで遊ぶ? (海水浴客)「9時前ぐらいですね」 この夏、昼間の暑さを避け、朝の早い時間に海水浴を楽しむ人たちが増えています。猛暑が変える人々の行動パターン。 (海水浴客)「早めに遊んで、早めに家の中に入ってという。また夕方になって涼しい時間になったら外に出ています。日中を避けてという感じかな」

■お盆休み暑さ対策“夜の墓参り”

ランタンの打ち上げが行われた證大寺が運営する霊園でも暑さ対策の取り組みを始めていました。 Q.昼間よりいいですか? 「暑くない、いいね。でも今まで夜に来ようなんて思ったことがなかったから」 20年前に夫を亡くしてから、かかさずお盆に墓参りに訪れるこちらの親子。この日、お参りしたのは、午後7時過ぎ。 (お参りに来た親子)「(昨年は)普通に夕方、送りに来ていましたし、暑いなとは思っていましたけど。(夜は)涼しくなっているし、すごい幻想的な感じで良かったです」 今年から始めたのが“夜間の墓参り”です。 「(膝が痛くて)座れないからごめんね」 「また帰ってきてね」 (住職)「暑いので気をつけて下さい、夜もお参りできるようになったので、昼は暑いので気をつけて下さい。」 墓参りは腰を下ろしての作業が多いため、地面からの熱を受けやすく、熱中症のリスクが高まるといいます。 (続命院 法輪山 證大寺 井上城治住職)「地方から来られた方、久しぶりに来られた方は30分位かけて清掃しますけど、数分で暑くなる。お墓の照り返しって相当強いですね。普通にお参りして(お墓の)草刈ってそのまま倒れたりとか、実際に家に帰ってから体調悪くなった方がもっといるようなんですね。実際に救急車を呼んでいるような状況。」 日没後、自動で点灯するソーラーランタンが参道を照らし、無料でランタンも借りられるため、暗い場所を歩く不安はほとんどないと言います。 (続命院 法輪山 證大寺 井上城治住職)「このお参りを始めてみて、改めて今さらながら気づいたのが、精霊流しとかお盆の法要って夜のお参りが多いんですね。江戸時代とか昔から(夜に)やられている。昔のように“夜のお参り”に夏は戻っていけばいいんじゃないかなと思いました」

8月17日『有働Times』より

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