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各地にクマ なぜ人里に…小学校から500mにも

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 19日も各地でクマによる被害が相次いでいます。木の実などを狙って、クマが人里まで下りてきている実態も見えてきました。

■各地にクマ なぜ人里に

 カメラの前に現れたのは野生のツキノワグマ。食べているのは落ちたクリの実です。道路を挟んで向かいには住宅があります。

 撮影した人によると、17日から丸1日以上、近くに居座っていたといいます。

 本来の住処を離れ、人の生活圏に現れるクマ。日本各地で被害が深刻さを増しています。

 19日朝、秋田県能代市では散歩中の女性が襲われました。

 午前6時ごろ、農道を歩いていた78歳の女性。背後から突然クマに襲われ、背中を引っかかれました。軽いけがをしましたが、命に別状はありません。

 クマの体長およそ1メートル。近くには50センチほどの子グマ2頭も。

能代市の猟友会 「(Q.例年と比べて多いですか?)3倍。3倍以上、はっきりしないけど」

 県内でのクマによる人身被害は、今年37人。過去に例のないペースで増えています。

 山形県内で親子グマに遭遇した男性も驚きを隠せません。

撮影者 「今年はちょっと異常。毎日のように目撃情報がある。特に夕方とか朝方とか1人で出歩かないようにしたい」

 その山形では、キノコ採りをしていた41歳の男性が襲われました。顔や腕などにけがをして救急搬送されています。

 また岩手県北上市でも、60代の男性が左のふくらはぎをかまれています。その後、クマ2頭が駆除されました。

■小学校から500mにも

 農作物が食い荒らされる被害が相次いでいる宮城県加美町。朝、小学校からわずか500メートルの場所にクマが現れました。

 午前7時ごろ、捕獲用のわなに子グマ1頭が掛かり、近くには親グマの姿も。2時間半後、親グマが姿を消したため、町は子グマを逃がしたということです。

 一方、ヒグマの出没が相次いでいる北海道。

 札幌市西区では、2頭のヒグマが道路を歩いていると住民から通報が寄せられました。体長は1メートル前後と0.8メートル。その後、山の方へ立ち去ったといいます。

 午前6時半ごろには、市内の高齢者施設の裏でもクマのような動物が1頭、目撃されました。この現場では18日、メスグマが駆除されたばかり。市は警戒を強めています。

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