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米政府 核兵器級プルトニウムを企業に提供へ 専門家から懸念の声 英紙報道

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 アメリカのエネルギー省が冷戦時代に作られた核弾頭のプルトニウムをエネルギー企業に原子炉の燃料として提供すると報じられました。専門家はプルトニウムの悪用を懸念しています。

 イギリスのフィナンシャルタイムズはアメリカのエネルギー省が21日、冷戦時代の核弾頭に搭載されていたプルトニウムの入手を申請できる書類を発行したと報道しました。

 この書類のなかでエネルギー省は、プルトニウムの提供が認められた企業は原子力施設の運営に必要な当局からの認可を早く取得できる可能性があると述べているということです。

 提供されるのは純度が高い兵器級プルトニウム最大19トンで、ロシアが支配するウランの供給網から脱却する狙いがあるとされています。

 一方、専門家はプルトニウムが商業利用されることや不適切な相手に渡る危険性を指摘しています。

 また、核廃棄物の管理権は議会が持っているため、トランプ政権がプルトニウムを提供する法的な権限があるかは定かではありません。

 プルトニウムの提供には「オープンAI」のCEO(最高経営責任者)、サム・アルトマン氏が支援している原子力関連企業など、少なくとも2社が申請するとみられます。

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