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経営刷新で抜てきのフジテレビ取締役が不適切経費で辞任 5年で60件100万円

経済

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 フジテレビは7日、安田美智代取締役について経費の不適切な精算があり辞任したと発表しました。この取締役は経営陣の刷新を図った3月に就任したばかりでした。

■“不適切経費”5年で60件100万円

 7日に開催された民間放送の全国大会。フジテレビによる一連の問題を受け、各社がガバナンスの向上などに取り組むことが宣言されました。

 その夜、フジテレビの清水賢治社長が謝罪しました。

清水社長 「この度は当社の取り組みにご理解とご支援を賜っているステークホルダー(利害関係者)の皆様にかかる事態が生じたことについて心よりおわび申し上げます」

 フジテレビと親会社であるフジメディアホールディングスの取締役だった安田美智代氏が不適切な経費精算をしていたことが発覚。7日に本人が取締役を辞任しました。

清水社長 「安田氏が会食費用や物品購入について事実と異なる経費精算を行っていたことが複数確認されました。件数は2020年から5年で約60件。金額としては約100万円」

■経営刷新で抜擢も不正続ける

 問題が発覚したのは9月中旬。外部の専門家も加わって調査を行った結果、会食の費用や手土産の購入に関して、相手先の名前や人数を事実と異なる形で精算していたことが確認されました。

 安田氏は55歳で、1992年に入社し、報道局や経営企画局で勤務。フジテレビが3月に経営体制を刷新した際、取締役に抜擢(ばってき)されましたが、不適切な精算はその前から行われていたことになります。

清水社長 「今年の4月末に発表している改革プランの中に経費ガイドラインの厳格化、新しいガイドラインの作成、チェック体制の強化というものを導入している。そういう形の中では私どもの作成した新しいチェックシステムがある意味機能したともいえるかと思っている」 「(Q.取締役就任後の3月以降も確認されているか?)3月以降でも何件か出ていました」

 安田氏は「私的な流用ではない」としながらも不適切な精算を認め、返金の意向を明らかにしています。

 一連の問題を受け、民放連の役員を自粛していたフジテレビ、清水社長は6日に副会長に就任したばかりでした。

清水社長 「本当に私自身も悪いタイミングだと個人的には思う。今、民放連でもガバナンス改革を進行している。きょうもその発表があったと思うが、そのような中でフジテレビのこういう事案があるということは非常に申し訳ないと思っております」

(「グッド!モーニング」2025年11月8日放送分より)

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