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取り締まり?危険な追跡も “偽パトカー”誰が?目的は?

社会

 街中に現れた偽パトカー。一体、誰がどんな目的で。危険な取り締まりもしていた実態を被害者が語りました。

■“偽パトカー”誰が?目的は?

 札幌市の住宅街を走る自転車に黒い車が急接近。車の屋根には赤いランプのようなものが見えます。

被害に遭った島野翔汰さん 「お前ら止まれ、早く止まれみたいな感じで、ずっと執拗(しつよう)に言ってきた」

 警察かと思いきや、それは“偽パトカー”。住宅街を2.5キロにわたって追走。

“偽パトカー”に遭遇 島野翔汰さん 「右ひじが相手のドアミラーに思い切り接触する形になって」

 その恐怖の追跡を、いくつもの防犯カメラが捉えていました。

 現場はJR札幌駅から南西へ約7キロ、札幌市西区の住宅街です。

 被害に遭った男性は当時の状況を語ります。プロ・ロードレーサーの島野さんです。

“偽パトカー”に遭遇 島野翔汰さん 「長年、自転車に乗っているけど、そんな経験はない」

 今月1日午前10時すぎ、島野さんが走っていたのは長い直線が続く道路です。

 島野さんは友人と2台の自転車で道路を走っていました。すると、後ろから黒い車が急接近。そして…。

“偽パトカー”に遭遇 島野翔汰さん 「ちょうど、このバス停のところで急停止される形になって、窓を開けて“お前ら止まれ!”車内を見た時に警察の帽子を被っていた」

 さらに次の瞬間、車の中から赤色灯を取り出して屋根に取り付けたといいます。

 被害者が撮影した写真では、運転手は警察官の帽子のようなものを被っています。車の屋根には赤色灯も確認できます。

“偽パトカー”に遭遇 島野翔汰さん 「赤色灯付ける行為自体、普通の人はやらない。警察しかやらないことなので、そこで覆面(パトカー)なのかなと」

■取り締まり?危険な追跡も

 しかし、ここから“警察とは思えない行動”が始まります。

“偽パトカー”に遭遇 島野翔汰さん 「かなり興奮した様子というか、こちらを止めようと、すごい躍起になっている感じがあった。“お前ら止まれ!はやく止まれ!”ずっと執拗に言ってきた」

 その様子を偽パトカーの追跡が始まった場所から1キロほど離れた防止カメラが捉えていました。

 車は自転車のすぐ横まで接近して並走しています。よく見ると、歩道のギリギリを走っています。

 それでも車は歩道側へ寄せてきました。そして…。

“偽パトカー”に遭遇 島野翔汰さん 「ここら辺でちょうどかなり寄ってきて、ちょうど段差があって、木もあってバス停もあったり、左に行き切ることができなかったので、車も容赦なく寄ってきたのでそれで自分が乗っていた時に右ひじが相手のドアミラーに思いっきり接触する形になって転倒しそうになった。自分が選手をやっていることもあってなんとか耐えられた。自転車はやっぱり生身で走っているので、車というそういう大きいもので人にぶつかるというのは本当にただごとじゃない」

 ドアミラーが男性のひじに接触、手首を捻挫しました。

 それでも追跡は終わりません。

 自転車と車が接触した場所から約180メートル先の防犯カメラ映像です。黒い車は自転車のすぐ後ろまで接近している様子が分かります。

“偽パトカー”に遭遇 島野翔汰さん 「この先行ったら車道幅が狭くなるんですよね、この表示である通り。そこらへんで止まって、車を止めて、車から運転手が降りて僕たちのことを待っていた。警察のような格好をして、こちらのことをにらみ付けている。特に何を言うわけでもなく、ただにらみ付けている。何をされるか分からなかったので、かなり驚きました」

 追跡された距離は約2.5キロ。その後、車は走り去り、男性は警察に通報しました。

 約30分後、警察は車を発見。運転していたのは70代の男性でした。

“偽パトカー”に遭遇 島野翔汰さん 「すごく準備してないとそんなものそろえられないと思うので、最初からそうしたかった人なのかなと思う」

 “警察車両を装った”ことについて、弁護士は…。

交通問題に詳しい高山俊吉弁護士 「むしろ私は、この車が点灯すれば赤色灯になる、そういう装置を車のルーフに付けたという行為。そして走ると、そこで道路輸送車両法に違反することになる。6カ月以下の拘禁刑または30万円以下の罰金刑になる」

 警察は過失運転致傷の疑いのほか、道路運送車両法違反や危険運転の疑いも視野に調べています。

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