イランとの合意後に初めて顔を合わせた首脳たち。アメリカとヨーロッパ各国の緊張関係が高まるなか、トランプ大統領の表情に注目します。
■トランプ氏 握手も表情は…
サミットに初めて参加する高市総理大臣が会場に到着しました。
高市総理大臣(65) 「(Q.アメリカとイランの合意についてどう思う?)イッツ・グッド(良いことです)」
日本時間の16日午後5時から始まったワーキングセッションには、ウクライナのゼレンスキー大統領も参加し、ウクライナでの戦闘終結に向けての協議も始まりました。
高市総理大臣 「ハロー エマニュエル」
世界的な名水の産地・フランスのエビアンで15日、G7主要7カ国による首脳会議が始まりました。
この直前、フランスのマクロン大統領と会談したアメリカのトランプ大統領は、イラン情勢を巡り進展があったと明らかにしました。
アメリカ トランプ大統領 「『合意はすべて署名済みだ』と言えてうれしい。ホルムズ海峡はすでに一部開放されている」
戦争終結に向けた覚書について、アメリカとイランの双方がすでに署名済みだということです。
覚書には、ホルムズ海峡の即時開放とアメリカ軍によるイランの港湾封鎖の解除が含まれていて、トランプ大統領やバンス副大統領のほか、イランのガリバフ国会議長が電子署名をしたということです。
アメリカ バンス副大統領 「覚書は1ページ半ほどで非常におおまかな文書です。イランと交わしてきた協議の重要な一部分ですが、多くの課題についてはまだ話し合う必要があります」
正式な署名式は19日にスイスのジュネーブで行われる見通しです。その覚書を交わすことで停戦を60日間延長して、その間に核問題などを協議し最終的な合意を目指します。
アメリカ トランプ大統領 「金曜日にホルムズ海峡は完全に開放される」 「(Q.「覚書」はいつ公開されますか?)近いうちに公開される。『覚書』は非常にパワフルな文書だ。オバマ(政権)の合意書みたいな最悪な文書ではない」
ただ、そのホルムズ海峡を巡っては、まだ最終的な合意に至っていないことをアメリカ政府高官は認めています。
アメリカ政府高官 「協議中の60日間は通航料は徴収されない。それが最終的な合意となることを期待している」
そんななか、アメリカとフランスの溝が浮き彫りになったのが握手を交わしているシーンです。トランプ大統領は不機嫌にも見える表情です。
さらに戦闘終結に向けて覚書を交わしたことを受け、マクロン大統領がホルムズ海峡にフランス軍を派遣し安全な通航を支援する意向を示すと…。
アメリカ トランプ大統領 「開放するとの合意があるので、それほど多くの支援は必要ない」
■初参加の高市総理どう対応?
戦闘が続くなか、トランプ大統領からの艦船派遣の要請を拒否したことが少なからぬ禍根を残すなか、今回、議長国フランスによるトランプ大統領への厚遇ぶりが目立っています。
政治部 官邸サブキャップ大石真依子 「G7サミットは14日から開催予定だったが、その日はトランプ大統領の誕生日ということで、マクロン大統領が配慮して開催日を1日遅らせたという経緯があります。加えて、サミット最終日にトランプ大統領だけ特別にベルサイユ宮殿での晩餐(ばんさん)会に招待することも発表されました。去年カナダで行われたサミットでトランプ大統領は途中帰国していて、フランスとしてはそのような事態を避けたい思惑が透けて見えます。日本政府内からも『トランプ大統領が最後まで機嫌を損ねずにいるかが一番の注目だ』との声も聞かれます。背景にはアメリカファーストで多国間協調を軽視するトランプ大統領とヨーロッパの亀裂が、この大きな国際舞台で目に見える形で表わになれば、中国やロシアを喜ばせるだけという危機感があります」 「そんななか、高市総理はサミット初日の夕食会でG7各国による重要鉱物の共同備蓄構想を提案しました。念頭にあるのは、レアアースの輸出規制など経済的威圧を強める中国です。対立ばかりが目立つトランプ大統領とヨーロッパ各国ですが、経済的威圧にどう対処するかというのは共通の課題です。重要鉱物を巡る連携を強化していくことでアメリカをつなぎとめる狙いもあります」
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