旧香川県立体育館の解体工事が進んでいます。敷地の外に運び出した石庭の石について、教育長が保存活用の可能性を模索する考えを示しました。
6月11日、旧香川県立体育館の解体工事現場に入った大型クレーン。
ポンプ車で水を抜いた建物南側の池に設置されていた景石をつり上げ、トラックに積み込みます。
建築家、丹下健三の設計で知られる旧県立体育館ですが、文化的に高い評価を受けているのは「建物」だけではありません。
「石庭」は、屋根に降った雨が雨どいを通じて流れ落ちる南北の池に設けられました。
石の彫刻家、故・和泉正敏さんらが手掛けたもので、地元で採れた庵治石の「割肌」を生かし、自然の力強さを感じられます。
和泉さんは、世界的に活躍した彫刻家イサム・ノグチを制作パートナーとして支えたことでも知られます。
香川県教委によりますと、南北の石庭の石はナンバリングした上で敷地外に運び出して一時保管するということです。
淀谷教育長に保存や再活用する考えを聞くと……。
(香川県教育委員会/淀谷圭三郎 教育長)
「(旧県立体育館の)しっかりとした記録保存、継承みたいなのはしていきたいという思いがございますから、そういう中での、今回景石についてもいろんな可能性を模索するのかなと思っています」
体育館内部にあった、世界的なインテリアデザイナー、剣持勇による椅子などは県立ミュージアムや高松工芸高校などにすでに移設、展示するなどしていて、据え付けのものについては今後の本体解体作業の中で検討するということです。