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“ダブル台風”発生へ 影響いつ? 都市部で警戒「エアハンマー現象」とは

社会

 線状降水帯が相次いで発生した九州では河川が氾濫し、町に濁流が押し寄せました。この後、ダブル台風も発生する恐れがあるなか、都市型災害を引き起こす大雨にいつ警戒が必要なのでしょうか。

■九州で線状降水帯 氾濫も

 茶色く濁った水が、うねるように流れます。

 九州北部を流れる川には氾濫が発生したとして、一時、「レベル5氾濫発生情報」が発表されました。

 梅雨の終盤で非常に湿った空気が流れ込み、雨が強まった西日本。

 福岡県久留米市では突風とみられる被害が…。

 一時、雨が強まった関東でも千葉県鴨川市で土砂崩れが発生し、住宅に被害が出るなどしました。

 日本の南の海上では台風9号が発生し、南シナ海でも今後、台風に発達するとみられる熱帯低気圧も確認されています。

 今後、この“ダブル台風”が列島に影響する恐れがありますが…。

■“ダブル台風”発生へ 影響いつ?

 台風などがもたらす大雨に関連して、特に都市部で“警戒すべき現象”があります。

 先月26日、台風7号・8号の“ダブル台風”が接近した大阪で、撮影された映像です。

 激しい雨が降るなか、交差点のマンホールから水が噴き出します。

 その勢いは、どんどん強くなり…大量の水が爆発したようにアスファルトを突き破りました。

 水は、およそ3分間にわたって噴き出し続けたということです。

 その後、現場では吹き飛ばされたマンホールのふたも確認されています。

日本大学 生産工学部 森田弘昭教授 「地方だと、野原や林があり、水がそういうところにゆっくりしみ込む。でも都会だと住宅地は屋根があり道路は舗装されているので、雨水がいっぺんに下水管の中に流れ込みやすい仕組みになっている」

 下水管で雨水を処理しきれずマンホールのふたを吹き飛ばし、場合によってはアスファルトを破壊してしまうこうした現象。近年、相次いでいます。

撮影者 「マジで危ないやつじゃん」 「陥没しちゃったよ、やばい」

 例えば去年、横浜市でも道路が陥没し、水が数メートルの高さまで吹き上がっています。

 音声をよく聞くと…もう一度。金属が落下したような音も記録されていました。

 マンホールのフタのようなものが宙に浮き落下する様子も確認できます。

 この日、横浜市では1時間におよそ100ミリの雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が出されました。

 大雨の影響でマンホールのフタが吹き飛ぶ、この現象が…。

森田弘昭教授 「『エアハンマー現象』」

■警戒「エアハンマー現象」とは

 おととし、ゲリラ雷雨に見舞われた日の新宿大ガード交差点付近でも、突如、マンホールから水柱が出現しました。

 なかには数メートル先の道路上までふたが飛ばされたものも。

 1カ月前、台風6号が接近した時、そして先週“ダブル台風”が接近した時も、都市部では「エアハンマー現象」が相次ぎました。

 一体なぜ、このような現象が起きるのでしょうか。

森田弘昭教授 「子どもの時に遊んだ“空気鉄砲”に近い。先から“ポン”と飛び出す、(空気鉄砲)現象の下水道版」

 「エアハンマー現象」の仕組みは、こうです。

 普段は水位が低い下水道管の中ですが天気が急変するなどし、大量の雨水が流れ込むことで水位が急上昇すると…中の空気が行き場をなくし、圧力が高まります。

 マンホールのふたなどに隙間があればそこから空気を逃がしますが、それでも耐えられなくなった場合はふたが飛んでしまうことがあるということです。

 ちなみに、隙間のないマンホールで実験すると…。

 下水管を流れる大量の水が中の空気を押し出し、重さ60キロのふたが猛烈な勢いで、はじき飛びました。

森田弘昭教授 「1時間あたり〇ミリまでの雨は排水できると計画を作り下水管の整備をしている。最近は超過降雨というか、想定できないような大雨が降る。そうすると(雨水を)流しきれなくなりエアハンマー現象が起きる。(近年は)強い雨が降るようになったので現象としては増えているのでは」

 森田教授によると、水がたまりやすい低い土地や川の近くでは、よりエアハンマー現象のリスクが高まるということです。

森田弘昭教授 「『強い雨の時は、マンホールのそばに近寄らない』のが自衛措置。いきなりドカンとはならない。下からの圧力で“カタカタ音がする”、水がしみ出てくる。そういうところに近寄らないのが大事」

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