香川大学医学部附属病院小児科は7月2日、再発性CD(クロストリディオイデス・ディフィシャル)腸炎の3歳女児に対して糞便移植による治療に成功したと発表しました。
糞便移植は、成人に対して90%以上の治癒率がありますが、国内で小児に行ったのは初めてだということです。
再発性CD腸炎は、腸内細菌叢のバランスが崩れ、治療後も約20%が再発し、一度再発すると約60%の確率で再発を繰り返す疾患です。香川大病院は、倫理委員会の承認と家族の同意を経て、2025年2月に父親の便を内視鏡を用いて直接腸内に散布する糞便移植を行いました。
すると女児の腸内の細菌の量や種類が増え、下痢などもなく、2~3日で腸内環境が大きく回復したということです。移植から1年が経過した現在も、再発や合併症がなく、腸内細菌嚢は正常だということです。
香川大学医学部小児科の近藤健夫助教は「小児の再発性CD腸炎に対する安全な選択肢として極めて有望。子どもたちの健康を守る医療提供に努める」としています。
この成果は、4月に開催された日本小児科学会学術集会などで報告されました。