「食」の需要が時代とともに変化する中、岡山県などが水田を畑として活用するプロジェクトを進めています。栽培するのは「加工用の野菜」です。
岡山県やJA岡山などが開いた研修会には、コメ農家ら約120人が参加しました。
(JA全農青果センター/若津俊之部長) 「マーケットを食い始めて、じわじわ伸びているのが中食ということで、市場規模が拡大しているという実態になります。」
「中食」は家庭での食事・内食と外食との間で、惣菜や弁当を買って家などで食べることです。共働き世帯の増加や売り場の充実などから「中食」は、近年需要が高まっています。
研修会では、農家の所得向上のために水田を惣菜や弁当などに使う「加工用野菜」の畑として活用することが提案されました。
タマネギはコンビニのサラダなどで需要が高まっています。またキャベツの加工用の品種は、面積あたりの収穫量が他の野菜に比べて多いのが特徴です。
(参加したコメ農家) 「今の米価じゃちょっと新しい農機具は買えないし。まあ、続けていくのが難しくなってきますよね。」
一方、水田を畑にかえる場合、排水対策が行われていないと水はけが悪く、野菜の育ちが遅くなります。研修会では排水対策についても様々な方法が提案されました。
(JA岡山/宮本大輔さん) 「先行きが見えないというところが正直だと思いますけれども、主体が水稲であっても冬の間等では野菜を作っていただいて、所得を上げていこうということで考えております。」