香川県さぬき市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生しました。内閣府の食品安全委員会では、鶏肉や卵を食べることで鳥インフルエンザが人に感染する可能性は現時点ではないとしています。その一方で、心配されるのは、根拠のない噂による「風評被害」です。
マルナカパワーシティ丸亀店では、香川県内の生産者から鶏肉を仕入れていますが、鳥インフルエンザの発生後大きな変化はないといいます。
(マルナカ パワーシティ丸亀店/久保徹朗 さん) 「お客様数名から問い合わせがありましたが、特に売り上げに影響は出ていません。契約している香川・徳島の仕入先を案内して、安全安心に努めたいと思います」
(消費者は―) 「身近なところで起きたから不安はあるけど、そんなには考えてないですね」 「ちょっと怖いけど、それほど気にせずに卵を買ったり鶏肉を食べたりしています」
そして、鶏肉が名物の町といえば…
(記者) 「丸亀市の名物といえば、ジューシーな骨付鳥。このお店では一部香川県のお肉を使っていますが、安全性に問題がないとして、取引先などは変更していません」
丸亀市の「とりあたま」は、骨付鳥を真空パックにして、全国に発送している人気店です。
(とりあたま丸亀本店/松永 ジュリ さん) 「心配はしていたんですけど、全然問題なくてクレームとか、お客さんも全然大丈夫でした」
骨付鳥で町おこしに取り組む丸亀市観光協会は…
(丸亀市観光協会/山田哲也 事務局長) 「県の防疫措置が完了したこともありますし、いろんな影響も全然ないようですので、今は安心しています。皆さんに喜んで食べてほしい、安心して食べてほしいと思います」
(香川県/浜田恵造 知事) 「消費者の皆さまが根拠のないうわさなどにより混乱することがないよう、鶏肉また鶏卵の安全性の広報に積極的に努めてまいりたいと思います」
香川県は15日、鶏肉や卵が香川県産であることだけを理由に取引が拒否されることがないよう、関係団体に対し文書で通知しました。また、食の安全や養鶏場の経営などについての相談窓口を県の各課に設置しました。