三豊市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生し、香川県などが約33万羽の殺処分を始めました。国内の養鶏場で鳥インフルエンザの発生は2年10カ月ぶりです。
(記者)
「奥に見えるのが鳥インフルエンザが発生した養鶏場です。白い防護服を着た職員たちが中へ入っていきます」
三豊市の養鶏場で11月1日から4日までに、ニワトリ約3800羽が死んでいるのが見つかりました。
県が遺伝子検査を行った結果、感染力が強い、H5亜型の高病原性鳥インフルエンザの陽性が確認されました。
ニワトリ約33万羽を殺処分へ
香川県は5日朝の対策本部会議で、この養鶏場で飼育されている採卵用のニワトリ約33万羽を殺処分するなど防疫措置を確認しました。
午前9時から作業を行っていますが、33万羽全ての処分には10日ほどかかるとみています。
また、半径3キロ以内にある26の養鶏場に対し、卵やニワトリの持ち出しや持ち込みを禁じる「移動制限」をかけています。
そして、発生を受けて国も葉梨康弘 農林水産副大臣を香川県へ派遣し、浜田知事との会談であらためて国と県の連携体制について確認しました。
また、葉梨副大臣は消費者の不安を払拭するため、鶏肉や卵の安全性を強調しました。
農林水産副大臣「過度に不安視しないで」
(葉梨康弘 農林水産副大臣)
「鳥インフルエンザにかかったニワトリの食肉や鶏卵、これは食べてなんら問題はございません。そういった意味で過度に不安視しないでいただきたいとお願いしたい」
国内での家畜の鳥インフルエンザは、2018年1月にさぬき市の養鶏場で発生して以来です。