伊方原発3号機の運転差止めの仮処分決定を25日、広島高等裁判所が取り消しました。四国電力の佐伯社長は、「伊方3号機の再稼働による電気料金の一律値下げは考えていない」と述べました。
(四国電力/佐伯勇人 社長) 「料金の値下げを一律に、例えば関西電力さんが料金値下げをされたような形での料金値下げというのは考えておりません」 27日開かれた四国電力の定例会見で述べたものです。 伊方3号機を巡っては去年12月、広島高裁が運転差し止めの仮処分を決めましたが、25日四国電力の異議を認め決定を取り消しました。
四国電力は10月27日に再稼働する方針です。佐伯社長は、「今の原価は伊方3号機の稼働を前提としている」などとして、今回の再稼働による電気料金の一律値下げを否定しました。
一方、28日に大分地裁が運転差し止めの仮処分申請について決定を出す予定であることについては、「勝訴を勝ち取り安全性についてゆるぎない判例を積み重ねたい」と話しました。