特A評価の復活を目指します。香川県オリジナルのお米「おいでまい」の田植えが、香川県全域で始まりました。
香川県綾川町の川染常男さんは、2011年の試験段階から「おいでまい」の栽培を行なっていて、「おいでまいマイスター」に認定されています。 今年は2週間をかけて、約6.5ヘクタールに田植えを行います。
(記者) 「田植えには苗の本数がポイントです。一見少ないように見えますが1,2,3,4,5本。このように3~5本が適正の本数になっています」
おいでまいは、一本の根元から新しい茎が多く生えやすい品種のため、コシヒカリなどに比べて、生産者が苗を準備する手間を減らすことができます。 また、夏の暑さに強く、粒は透明感のある白色で、他の品種に比べて粒ぞろいがいいのが特徴です。
日本穀物検定協会が実施する「米の食味ランキング」では、最高ランクの「特A」評価を3回獲得しているものの、 去年は逃しました。
香川県は、よりおいしいお米を栽培できるよう、今年1月、「おいでまい」に使う肥料の量を変更して、マニュアルを作り直しました。 また、気象状況に応じた病気の対策や、新しい肥料の知識の情報提供にも力を入れて、特A評価復活を目指します。
今年は、香川県全体で作付面積を去年よりも800ヘクタール拡大し、約2000ヘクタールでおいでまいを栽培します。 田植えは7月上旬まで続き、10月上旬に約1万トンの収穫を見込んでいます。
(おいでまい生産者/川染常男さん) 「特A奪回できるような、高品質の高食味を追いかけて作業しています」