全国の電力会社9社が、27日一斉に株主総会を開きました。香川県高松市に本店がある四国電力の総会では、脱原発などを求める株主提案が4件提出されましたが、全て否決されました。
午前10時からの株主総会を前に、四国電力の本店前では市民団体が横断幕などを掲げて脱原発を訴えました。
27日出席した株主は238人で、東日本大震災直後の296人と比べると減っています。
総会では3パーセントの株を所有する高知県が意見を述べました。この中で、伊方原発2号機の廃炉を歓迎するとともに、3号機については安全対策の徹底を求めました。
一方、127人の株主が伊方原発を全て廃炉にする案や、再生エネルギーの調達拡大案など4件を提案しましたが、反対多数で否決されました。
(出席した株主はー) 「原発が危ないと言う認識がちょっと薄い感じ」
(未来を考える脱原発株主会/佐藤公彦 共同代表) 「私どもだけでなく、一般の株主さんの議論が非常に活発に連動したことが非常に印象深い総会だったと思います」
(四国電力/佐伯勇人 社長) 「原子力に対する基本的な考え方の違いがあるので、その辺の所を埋め合わせることができなかったのは残念ですけれど、ある程度致し方ない」