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思い出を1枚でも多く残すため… 被災写真を洗うボランティア 倉敷市真備町

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 思い出を残す取り組みです。豪雨災害によって多くの家財道具が泥にまみれ、写真も水浸しになりました。1枚でも多くの写真を残そうと20日、岡山市の高校で写真を洗うボランティアが行われました。

 西日本豪雨によって家が浸水し、思い出の詰まった多くの物が被害を受けました。写真もそのうちの一つです。

 20日、岡山市の岡山県立岡山東商業高校で被災した写真をきれいにするボランティアが行われました。

 岡山県のカメラ店23店舗が加盟している「フォトパートナー岡山」が行ったもので、写真部とソフトボール部の生徒など約40人が参加しました。集められたのは倉敷市真備町の3家族の写真、約1万5千枚。被災から1カ月半ほど経ち、カビやバクテリアが繁殖して劣化が進んでいます。

 この日は、3千枚を目標に作業を進めました。

(記者) 「水に浸かってにじんでしまった写真でも、顔の部分を残すように丁寧に洗っています」

 20度から30度の水に浸し、変色したり色が抜けたりした部分を洗い落としていきます。それでも、何が写っているか分からないほどダメージが大きな写真は所有者の許可を得て破棄されます。その数は写真全体の3割を占めるそうです。

 洗う作業が済んだ写真は保存性を高め、光沢を出すための専用の液体につけた後、乾かしてきます。早ければ1、2時間で乾き、洗浄作業は終わりです。

(参加した生徒はー) 「こんなに悲惨だとは思っていなかったので、ちょっとでも写真がきれいに残ればと思っています」 「きれいに撮った写真が泥だらけになるのは悲しいことだと思います」 「大災害があったっていうのを実感しつつも、誰かの助けになるんだったら、もっとボランティアをしたいと思います」

 岡山東商業高校での写真の洗浄ボランティアは22日を除いて24日まで行われます。それ以降はフォトパートナー岡山に加盟してる店舗などで行うということです。


(フォトパートナー岡山/野口慎一郎 さん) 「写真というのは目に見える物ですので、見てもう一度元気や勇気を出していただけるような状態にしてお返ししたい。ちょっと自分でもやれるんじゃないかなとか、やってみたいとかいう方がいらっしゃいました。フォトパートナー岡山、写真材料商組合の店にお問い合わせいただいて、ご協力することも可能だと思います」

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