西日本豪雨から2カ月が過ぎました。倉敷市真備町で、屋根まで浸水したバイク店が様々な思いを胸に復興を模索しています。
オートバイと自転車の販売・修理する店を営む倉敷市真備町尾崎の安田明夫さん(67)。西日本豪雨で店は全て浸かりました。
(記者) 「こちらは元々、自転車などを展示していました。今は部品などを置いています。整理は、まだまだこれからということです」
(安田明夫さん) 「もうびっくりですわね。ぐじゃぐじゃで戸を開けたとき中見たら、もうぐじゃぐじゃで…」
店を再開したのは8月末ごろ。
(安田明夫さん) 「最初はねえ、こりゃもうおえんかなあ思うたんじゃけど、お客さんがねえ、パンク修理に自転車持ってこられてねえ、おじいちゃんが、こりゃあうちを頼りにしてくれとんじゃなあ思うて」
現在、水没したバイク数台が持ち込まれています。
(安田明夫さん) 「普通はもうフロントフォークを換えるんでも、ポンポンポンと抜いて、配線つけりゃええですけど。一個一個洗いながらいかんとおえんから、こりゃもう大変です。 (Q.全然手間が違いますか?) 「全然、これも何日もかかりよんです」
機材の大半が駄目になり、リフトは知り合いの同業者から借りました。
(安田明夫さん) 「オートバイが好きなからかな。お客さんが待ちよるからねえ、ええようにしたげにゃいけん思うて、まあ、オートバイが好きなんです」
修理を依頼したなじみ客が訪れました。
(安田明夫さん) (Q. 用がなくても来られる?) 「そうそう。用は無くても暇つぶしに」 (Q. バイクの話をされるんですか?) 「色々ですね 世間話からバイクの話から」
バイク好きの憩いの場が残り、安堵したということです。
バイクへの愛着、地域で頼られるやりがい… 色々な思いを胸に、安田さんは復興の道を走ります。