新たな飲食店のオープンは初めてです。西日本豪雨で浸水被害を受けた、倉敷市真備町の有井地区に焼き鳥の店がオープンし、復興を願うマルシェが開かれました。
西日本豪雨から135日経った11月18日、135個のバルーンが空に上がりました。 マルシェを主催したのは、18日、真備町有井にオープンした焼き鳥店「七幸」です。 西日本豪雨の発災以来、真備町で新たに飲食店がオープンするのは初めてです。代表の西村雄祐さんは、発災直後から真備町に入り、ボランティア活動を行いました。
(焼き鳥店「七幸」/西村雄祐 さん) 「真備で人がどんどん離れとる。その中で復興のシンボルになるようなものがいるっていう話をしたときに、何がええかなぁってなって、そしたら飲食店はやっぱり『ありがとう』が一番もらえるし、僕らも『ありがとう』というのが言えるなぁと」
(記者) 「お店の看板には、真備復興元年創業と書かれており、ここから復興につなげていこうという想いが込められています」
(焼き鳥店「七幸」/西村雄祐 さん) 「このマルシェっていうのもイメージカラー緑なんですねで、うちの店も緑がイメージカラー。真備にあの頃の緑を取り戻せたら良いなぁっていうので、その緑に向けて復興していく元年創業」
「七幸マルシェ」には、真備町内外から飲食11店舗が出店したほか、こども向けの縁日ブースや音楽イベントも設けられ、子どもからお年寄りまで多くの地元の人が訪れ楽しみました。
(来場した女性は―) 「家におったら寂しいけど(ここに)来たらみんなに会えて楽しいです」
(来場した子どもはー) 「(焼き鳥食べてどうですか?)おいしいです」
イベントでは、緑を増やすのに一役買おうと、約600の花を無料で配布しました。
新たな復興のシンボルとしてオープンした焼き鳥店。豪雨から4カ月が過ぎ、一歩一歩真備は元の姿に戻ろうとしています。