岡山県真庭市出身のアーティストが「宇野のチヌ」に続いて、ふるさと真庭で制作していた「ごみ」を使ったオブジェが完成しました。
真庭市の旧遷喬尋常小学校で29日に公開されたのは、来年の干支「イノシシ」をモチーフにしたオブジェです。 その名も…「真庭のシシ!」
(記者) 「こちらの風になびくたてがみは、たくさんのハンガーですね。そして胴体には蒜山ジャージー牛乳の箱も使われています」
(淀川テクニック/柴田英昭さん) 「捨てられたらごみっておしまいじゃなくて、なんか考えられるっていうのがテーマなんで」
制作したのは、真庭市出身のアーティスト「淀川テクニック」の柴田英昭さん。瀬戸内国際芸術祭に参加し、「宇野のチヌ」を制作するなど、ごみを使ったアートで有名です。
真庭市は、環境にやさしいまちづくりを進めていて、国が環境先進都市を認定する「SDGs未来都市」に選ばれています。しかし、この5年間で人口が約2600人減ったにもかかわらず、ごみの量はほとんど変わりません。
この作品を制作した目的はごみを減らすことです。
(真庭市/太田昇 市長) 「これを見ていただくとこんだけたくさんごみが出てるんだな、これは何とかしないといけないな、そういう思いになっていただけるのではないかと」
(作品を見た人は―) 「ごついなぁと思って、どえらい技術じゃなぁと思って、いろんなことできるもんじゃなぁと思ってなぁ」
「真庭のシシ」は、12月20日まで旧遷喬尋常小学校で展示され、その後、各地で巡回展示される予定です。
(淀川テクニック/柴田英昭さん) 「思い出に浸るもよし、ごみの問題を考えるもよし。いろいろ考えてほしいなと思います」