実はいろんな食べ方があるんです。讃岐の野菜「まんば」をいろいろな食べ方で楽しんでもらおうというイベントが高松市で開かれました。
讃岐の食を盛り上げようと、県内の料理人らが企画した「まんばでマンボマルシェ」です。「まんば」とは、高菜の一種で、香川県では豆腐や油揚げなどと煮た「まんばのけんちゃん」がよく食べられています。
今回のイベントでは「けんちゃん」以外の食べ方を知ってもらおうと、10種類の料理を用意しました。 その一つが「まんばのゼッポリ」です。ゼッポリとは、ナポリの郷土料理で、余ったピザ生地に岩のりを混ぜ、揚げたものです。今回は、岩のりの代わりにまんばを使用しました。
(アルヴェッキオドゥオモ/小川翼 シェフ) 「岩のりとまんばはちょっと違うんだけど、ミネラル感は両方ともある感じで。まんばにもミネラル感があるので合っていると思う」
(ゼッポリを食べた人はー) 「思ったよりさっぱりしていて、揚げ物や油にも合うのかなと思って。煮物ばかり想像していたんですけど、すごくおいしかったです」
彩り鮮やかな押し寿司は、佃煮や塩漬け、ごま油で炒めた3つの味のまんばが楽しめます。サワラや落花生なども全て香川県産です。
また、寒い冬にぴったりな料理もありました。
(記者) 「まんばのポタージュをいただきます。まんばのいい香りがします。すごくクリーミーで、まんばのコクが出ています」
ポタージュにはイリコや鶏の出汁を使用し、野菜が苦手な子どもでもおいしく飲めそうです。
さらに、楽しめるのは料理だけではありません。まんばのブローチは、本物に近い色を再現するためにいろいろな色の羊毛を混ぜて作っています。1つ作るのに8時間ほどかかるそうです。
今後は野菜だけでなく、肉や魚など郷土の食材を使ったイベントを企画しているということです。