多くの観光客が訪れるこんぴらさんの参道に新たなアートのシンボルが誕生しようとしています。そのキャンバスは「シャッター」です。
3連休最終日、「こんぴらさん」の愛称で親しまれる金刀比羅宮の参道は多くの人が行き交っていました。
(記者) 「こんぴらさんへ向かう参道を歩いていると、こちらではシャッターアートが行われています。皆さん色とりどりのペンキで思い思いに色を塗っています」
このシャッターアートを中心となって手がけているのは倉敷市の画家、幸山将大さんです。
(画家/幸山将大さん) 「僕のひとりで描いている輪郭だとか、形だとか色の塗り方っていうのをどんどんはみだしていってくれる。偶然性みたいなところをすごく大事にしていきたくて」
通りかかった地元の人もシャッターアートに参加。「みんなで描くこと」がこの取り組みのテーマでもあります。
(参加した子どもはー) 「(Q.描いてみてどうですか?)楽しい。(Q.何が?)色んな色に染まっていくのが」 (参加者はー) 「思うがままに描かせていただけて楽しかったです」
今回のキャンバスは10年ほど前に店を閉じた一刀彫のお店です。 23日は店主の孫、末澤俊明さんもアートに参加しました。
(店主の孫/末澤俊明さん) 「シャッターを閉じてるっていうのがどうしても自分の中で心苦しいというか寂しい気持ちがあったので、今回このような皆さんに描いていただく機会があって。明かりがともっていいかなと思うんで、すごいうれしいと思ってます」
ちなみに、みんなが描いているのは「クジラ」です。海の神様が祭られている「こんぴらさん」にちなんで「クジラ」を選びました。 シャッターアート「希望のクジラ」は10月1日の完成を目指しています。
(画家/幸山将大さん) 「この土地で描いてよかったなっていう絵にしたいので。参道の方とのコミュニケーションも合わせて、出会いを大事にしながら描いていきたいなと思います」