来年度から必修になるプログラミング教育に必要な考え方を子どもたちに学んでもらおうと、瀬戸内市の小学校に20日、「せんせいロボット」がやってきました。
行幸小学校の5年生を対象に行われたプログラミング授業です。電子部品メーカーの岡山村田製作所が、子どもたちにモノを動かす体験から論理的に考える力を身に付けてもらおうと岡山県で初めて行いました。
教材はダンボールで作られた「せんせいロボット」です。児童が顔を作りロボット役の人がかぶると完成です。
タブレットから「前に1歩進む」などの命令を組み合わせて送ると、せんせいロボットは中のスマートフォンを見て指示通りに動きます。
「障害物を乗り越えてゴールまで移動する」など10のミッションが用意され児童はチームに分かれて取り組みました。
同じミッションでも達成までの組み合わせはさまざまで、中には失敗するチームも。箱を運ぶ以外のミッションもありました。
他にも「腕立て伏せをする」など、ミッションは複雑になっていき児童はどの順番で動作を組み合わせるか考えながら「せんせいロボット」に指示を送っていました。
(児童はー) 「最初は簡単だと思ったけど実際にやってみるとすごく難しかったです。しゃがんで立ち上がるところとか1マス足りなかった。自分で考えてみんなと協力してやらないといけない(と思った)」
最後は、チアリーディングのロボットがパフォーマンスを披露しました。センサーで傾きや位置を調整しながら複雑な移動をこなすロボットを児童は夢中で見ていました。
(岡山村田製作所 管理部/角田竜也さん) 「一つ一つの簡単な動作であったとしてもたくさんの命令がなされて、その集合体としていろんな物が動いているといったことを体験して学んでもらえればいいかなと思います」